circulator of THE DILEMMA OF HEDGEHOG

circulator

外れた天気予報
雨のにおい
交差点に咲いたビニールの花
この雨はやがて君の街にも
柔らかな春を運ぶのだろう

幾重にも折り重なる緑達は
その豊かな芽
蕾へと変える


ただ、君の名を呼ぶよ

悲しい歌ばかりで溢れる
君の口元に見とれて覚えた熱よ
曖昧な弧を描け
空へ溶けて
雨となり
君の街を優しさで満たせ
ただ、春の雨のように


幾千のヒトの業を
出逢いを
幾千の別れ
そして涙を
包み込むように降り続いて
全てを流すまで降り続けて


ヒトを愛する事自体、悲劇だ
知りながら、また、愛している
それはどこか
咲き乱れては
熟れて墜ちてゆく椿のようだ
泥にまみれて、なお、美しい

幾重にも折り重なる緑達は
その豊かな芽
蕾へと変える


ただ、君の名を呼ぶよ

悲しい歌ばかりで溢れる
君の口元に見とれて覚えた熱よ
曖昧な弧を描け
空へ溶けて
雨となり
君の街を優しさで満たせ
ただ、春の雨のように

そしてまた
馬鹿な僕の元にも
春は平等にやって来るかな